丸削り加工

こんにちは、大工のけいいっちゃんです。
先週末から急に朝晩冷え込んで来ましたね。
先週本栖湖の現場に向かう途中の山中湖から忍野は気温がマイナス4℃でした。
ところで、今、本栖湖の現場の1番の見せ所の居酒屋スペースの庇の加工をしています。お客様からの希望で、垂木や押さえ縁を丸くしたいの要望があり丸削り加工をしています。丸棒はHOMEセンターでも売ってますが、木の素材と細かな寸法は選べません。
私たち大工は、そのようなものも自分たちで加工することごだきます。
まずは正確な正方形になるよう材料を加工します。
その木口にコンパスで円を印します。
そのあと、昇降盤というテーブル型の丸鋸の刃や、溝をしゃくる為の刃を付けられる機械を使います。
ただ、機械の定規だと丸削り加工は出来ません。
そこで、オリジナルの定規を私が匠屋に入社した時に作ったもので製作します。
この定規は、角材を45度の角度になるように作ったものです。これで、先ほど木口に☑️した円の様に会うよう面取り加工をします。正八角系になるように慎重に寸法を見ながら加工します。
まだこれだと円には程遠い形ですね。
そこで、次に正八角系に合う定規に付け替えます。
先ほどより角度のゆるいのが分かりと思いますが、
実はこの定規を作る方が難しくです。
また先ほどの正八角系と同様に、木口に印した線に合うよう機械を調整して、次は正十六角形に加工します。
上の写真は、屋根の上の桟葺きの材料なので屋根につく部分は丸くしません。下の写真の中にある丸棒は垂木です。これでほぼ丸棒になりました。
機械の加工はこれまでです。このような加工なので、材料の種類や円の寸法も自由に変更できます。
この後は、手鉋で残りの角を削り電動紙やすりで丸く仕上げて完成です。この加工の仕方は、おそらく日本中のほとんどの大工さんが知らない加工方法です。ほとんどの大工さんは、加工屋さんに依頼して丸棒を頼んでいると思います。そうすると加工費や加工までの納品時間をコントロールできず、コストアップや工期遅れなど入社つながりますね。このブログを見た大工さんもぜひマネして丸棒や丸削りの製品を手軽に制作してオシャレなデザインの建築をしていただけると日本の建築もお客様に喜んでもらえる建築が出来ると思います。
また現場での庇の施行もアップしていきますね。
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1.匠屋の想い
一緒にご飯を食べ、お風呂に入り、会話をし、思い出を作る。そんな暖かい生活の場が『家』だと考えます。10の家族がいれば、10の生活がある。ひとつひとつの家族のライフスタイルに合った家づくり、『終の棲家』を建てる本当の建築を目指します!
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2.自然素材
日本が世界に誇れるもの。それは伝統に根付いた「自然との共生」を土台にした環境への取り組みです。匠屋では自然材をふんだんに使った家づくりをご提案いたします。自然にも身体にも優しい素材で、皆様の未来を優しく包み込みむのです。
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3.熟練の職人
素晴らしい技術を持つ職人さん、最高の素材を提供してくれる業者さん、そして匠屋で家を建てられたお施主さん。
思いをこめた家づくりを、空間工房匠屋と一緒に行う人々の事です。